モロ屋

酒とケモ耳の力を借りて乱世を生き抜くWeb屋の雑記

新年度

新年度も始まったことだし、新しいことを始めるぞと自分に言い聞かせるにはちょうどいい時期がやってきた。

特に計画していたわけではないけれど、先月はいままで長期間進めていた案件やイベントなんかが立て続けに終了し、一段落ついたタイミングだった。
ここ数年は常に何かに追われている感覚だったので、なんだか久しぶりに晴れやかな気持ちになっていると、ちょうど桜が満開になり、しかも快晴で暖かく、花見をするなら今しかないですよと言われているかのような日になった。
街を見渡せる丘に登って桜を眺めていると、確かに春は何か新しいことを始めるにはぴったりだということが、ストンと腑に落ちた。

どうして年度というのは4月が始まりであって1月ではないんだろうと思っていたが、考えてみると年末年始というのは結構忙しい。
仕事なんかは年内中にキリのいいところまで進めたいと思って慌てるし、大掃除もなんとかやっておきたいところだ。
実家に帰るときにお土産(ちょっといい肉など)を買わなければいけないし、新幹線のチケットを取って荷物を詰めて、なんだかバタバタしてしまう。
年始についても三が日にゴロゴロするため、仕事初めというのは得てして気合が入った試しがない。
そう考えると新年早々から、切り替えて新しいことにチャレンジするなんて発想にはとてもなりそうにないのであった。

新年から3ヶ月経ち、日常の中にもなんとなく気持ちに余裕が出てくる中で、葉をすべて落として貧相な枝ぶりだと思っていた桜たちが、一斉に咲き誇ってやる気を見せる。
冬の間もコツコツ頑張ってたんだな。あいつが頑張ってるなら、ちょっと自分もやってみるか。
なんていう、春休みの間に勉強を頑張っていた友人を見た、高校生の頃のような焦りを覚えるのです。

2022まとめ

仕事の話

  • 第3期の終了
    • まず無事に3年継続できたことに感謝
      • きちんと給料を払いつつ事業を継続できていることが今でも不思議ですらある
        • 新事業および新サービスのリリースも無事に完了でき、20代の集大成として満足度の高い一年となった
        • ベンチャー企業の5年後の生存率は15%らしいので、とりあえず5年継続することを一旦の目標にして続けたい
      • 多くのクリエイターと一緒に仕事ができた喜び
        • 特に個人的に大好きな作家さんとの案件ができたのは大きな思い出になった
        • もちろん公私混同などはせず、すべての案件と同様にやらせてもらったが、これで人生のチェックリストがまた一つ達成された
        • 仕事はいつも刺激的で楽しく、今後ともどうぞよろしくお願いいたしますというお気持ちです
      • VTuberや配信関連の案件が多かった
        • 自己表現手段として手軽に始められ、顔出しや専門スキルを必要としないので数がものすごく増えた
        • ただし視聴者層は重複していることも多く、ビジネスとしては大手に集約している感じ
        • もう一段進んだ活躍の場が生まれることに期待
      • 適格請求書発行事業者(インボイス制度)について
        • いろいろ賛否両論ある中だが、弊社はあまりデメリットもないためサクッと登録を完了した
      • 忙しかったので少し業務量を落ち着かせる方向へ
        • メインはエンジニアとしての作業が多かったが、その他にもディレクターとしてのコンテンツ製作や、経理の作業など、思ったより業務量がふくらんでしまった
        • そのため面白そうな案件の話があっても余裕がなく、受けられない場合があったのが悔やまれる
          • どんどん変わっていく業界なので、いつでも柔軟に受け入れる余裕と体制を持ち続けたい
          • 興味深いジャンルの調査や学習に充てる時間をさらに増やしたいと思っている
      • それでは4年目もやっていきましょう

今年使った技術の話

  • 開発環境について
    • ウルトラワイドモニターの導入
    • MacBook Pro / M1 Pro
      • スペックが高く、持ち運びができる理想のマシン
      • ビルドはクラウド化されているものの、たまにローカルでもビルドすることがある
      • クラウドビルドサーバーのMac miniより3倍くらい早い
    • TypeScript
      • 新規で作るものはTypeScriptへ移行しているが、現状は無理して過去プロジェクトをTSに書き換えることは行っていない
    • Vite
      • 公式スターターであるcreate-react-appが息をしていないのもあって、ビルドツールにはViteを使っている
      • 開発サーバーの起動やHMRが高速すぎるのもあってWebpackには戻り難い
    • Fastly
      • Instant Purgeありきのアプリーケーションアーキテクチャの良さを実感
      • サーバーサイドのキャッシュロジックをFastlyに丸投げできるのは非常に楽
        • コンテンツに更新があったときだけSurrogate keyで関連APIだけPurgeする
      • Fastlyへのロックインの危険性はあるが、CDN Edgeが十分に成熟するまではこれで問題ないと考えている
    • React
      • React hooksに完全移行した
      • やはりReactは人類には早すぎるのでは? と毎日思いつつ、我々はやっていかねばならない
        • 最近のReactについての話をさせると一晩中話せるので、聴きたい人は飲みに誘ってください
      • そもそもフロントエンドおよびGUIアプリケーションのプログラミングはいつだって辛く、好き嫌いがはっきりしていることが知られている
    • React Native
      • Expoが快適すぎる
        • React Nativeのつらいところを大体Expoが吸収してくれる
        • Expo SDKに外れたことは出来ないと思われがちだが、Bare Workflowを使うことで完全なネイティブ開発を手に入れられ、さらにExpoのメリットを享受することが出来る
        • 特にEASが素晴らしい
          • Cloud Buildを提供するEAS Buildや、即時アップデートを提供するEAS Updateなど
        • 活発にアップデートが続けられているため今後も期待できるプロダクトの一つ
    • Tailwind CSS

気になっている技術の話

  • PlanetScale
    • 操作性の小回りのよさ、安定性および信頼性においてRDBMSから抜け出せていない
    • MySQL-compatibleでサーバーレスを実現できる
  • microCMS
    • Contentfulなどが有名だが、日本語であるというのがデカい
      • なぜならCMSを利用するユーザーは顧客であり、エンジニアを対象としていないから
      • そもそもエンジニア相手ならMarkdownで書いてgit pushしてくれ、とかで済む
    • 現状、管理パネルはNext.jsで自前開発して運用しているが、この辺りを上手く使えると良さそう

買ってよかった話

面白かった話

  • ゲーム
    • 今年はSwitchとSteamにあまり触れられなかった
      • イカ3やポケモンSVなどの大物は一通りプレイしたが、やり込めてはいない
      • いまのところ無限に積みゲーがある
    • ボードゲーム面白いね
      • ボドゲ会に参加させてもらい、ボードゲームの楽しさを知った
      • コロナも落ち着いてきたことだし、今後も対面でやる遊びやコミュニケーションを再発見していきたい
  • 競馬
    • 初めて見に行った日本ダービーが2012年なので、ブランクもありつつ10年ほど眺めていることになる
    • 今年の3歳馬は強い、というのは毎年言われている気がするが、今年の3歳馬は本当に強かった
      • 3歳にピークを持ってくる各種技術が進んできた結果なのだと思う
    • せっかく近いんだからと東京競馬場にチャリで行く習慣ができ、天気のいい週末は出かけてソフトクリームを食べたり、なんならスタンドで仕事をしていたりした
    • 本年の結果
      • 購入: ¥95,200
      • 払戻: ¥58,300
      • 収支合計: -¥36,900
    • ちなみにウマ娘はのめり込んで時間を溶かすのが怖くてやっていない
  • スポーツ
    • あまりスポーツには興味がないタイプだと思っていたが、作業中に流すBGMとしてすごく良いことを発見した
    • 今年は野球をメインに、ワールドカップも合わせてよく観ていた
      • 来年はたまに球場に行ってビールなど飲みたいと思う

行った話

来年の話

  • どこかにビューーン!
    • dokokani-eki-net.com
    • 往復6,000ポイント(6,000円相当)で、行き先ランダムだが往復新幹線のチケットが手に入る
    • JREポイントが余っているのでこれを使ってどこかに行きたい
  • 時間にメリハリをつけた生活を心がけたい
    • やりたいことの多さに対して時間が足りていないので、ぼーっとしている時間を削減していきたい
    • とはいえ時間に追われたくもないので、ほどよく頑張っていきましょうという感じです

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

栄養素

精神的な疲れ。自分でMPと呼んでいるそれは、体力の指標であるHPと違って寝るだけだとなかなか回復しない。

MPが高い状態は心の安定であり、日々の充実感にもつながる。 今風にいうとQOL、クオリティ・オブ・ライフの向上そのものといえるはず。

それがねー、最近はなかなか回復しなくてさー。

MPがないと外に出る気もないので家にいることになる。仕事はフルリモートなので1週間ずっと家から出ない週すらあった。 いや、ゴミ出しのために週に2回、1分だけ外に出た。なので正しくは99.98%家の中にいた週すらあった。

このままだと干物になってしまうので、天気がいい日は積極的に同僚とランチをして、喫茶店で仕事をする日を作る。 ただ、仕事は仕事なのでなかなかMPが回復している実感がなかった。

で、最近の休み。朝から晩までひたすらインターネットの記事を読み漁るということをやった。

そしたらなんか、ウワーッっとMPが回復していく実感を得られる… インターネットでどうでもいい記事(褒め言葉)を読み続けることでしか得られない栄養素が確かに存在している…!!

最近はコンテンツがどんどんリッチになっていて、YouTubeはじめ動画全盛の時代。 動画は撮って出しなら製作労力は少ないし、まぁなんだ、キーボードで長文打つのって普通に疲れる行為だもんね。 みんなブログやってたしmixiで長文書いてたけど、なんだ短文のほうが楽じゃん! って気づいてしまってからは、一瞬でTwitterに移住したし。

ただやっぱり記事でしか得られない栄養素があるのは、そこに込められた熱の総量が違うからかもしれない。 仕事でもなんでもなく、ただ思うがままに書かれた記事はやっぱ面白い。

もちろん、140文字っていう制約の中でバズるために、絞りに絞り込まれたツイートも好きだけど。

そう思って久々にブログを書いてみたけど、やっぱり長文書くのって難しいですね。 でも書きながら思考が整理できるみたいなメリットもあるし、今年はもうちょっとブログ書いていきたいなー。

こういうどうでもいい記事をたくさん読んでいたらMP回復できたし、そのMPで久々に記事書けたんで、おすそ分けになると良いですね。