モロ屋

酒とケモ耳の力を借りて乱世を生き抜くWeb屋の雑記

深淵をのぞくとき

Twitterで作品の感想をつぶやくと、作者から直接レスがもらえることがあるってすごくない?

スマホが登場するまではインターネットをやってる人なんて一握りしかいなくて、特に一日中パソコンにかじりついてるような奴は即オタク認定されたものだけど、今や電車の中でスマホをいじっていない人を見つけるのが難しいくらいだ。
そして自分を含めて日本人はTwitter大好き人間であるため、今や誰もがTwitterをやっていて、自分に関係するワードでエゴサしているので、なにか作品の感想をつぶやくとすぐに関係者に見つかる時代になった。
大手になってくると毎日すごい量の感想が届くのでわざわざエゴサするほどでもないかもしれないが、作品を出したての人だったりすると毎日毎時エゴサしてたりする。もう気になってしょうがないのである。その気持ちマジでわかるわ。

エゴサって改めて考えてみればすごい話で、昔は感想をもらおうにも、そもそも伝える手段がほとんどなかった。自分でホームページをジオシティーズに開設するところまではギリギリなんとかできるのだが、ここに掲示板またはチャットなんてハイテクものを設置するためには、CGIとかいうよくわからん知識が必要だったのだ。
そういうシステムがある所は感想を書くことができたが、そういった類のものが一切なく、ただテキストやらイラストだけがボンと置いてある硬派なホームページだと感想を伝えようにも伝える術すらなかったのである。

とはいえ、そういう時代はすぐ終わってブログの登場と共にコメント欄が生まれ、ニコニコ動画が出来ると弾幕を張ることもできるようになった。でも、こういったものは能動的に、感想を作者さんになんとか伝えたい! という意思があって書いていたものなのだが、いまのSNSは検索システムがよく出来すぎているよな。

この文章を作者に届けるぞ! と思い立ってファンレターを書くとき、当然文章は推敲するし色々考えながら手紙をしたためていくと思うんだけども、難しいことを考えずに「この○○って作品面白かったな〜」というひとり言すら作者に見つかってしまうのは、ちょっと怖いなと思う。

「全然芯を食ってない意見だなぁ」とか「おっ、この人はわかってるな〜」とか品評されているのは、もしかすると読者やユーザーの方なのかもしれない。