なんでCD買うの?
先日、じゅるPとサンマルクカフェで話していた時に上がってきた話題。
個人的に興味深い話だったので、忘れる前にメモしておく。
CDをわざわざ買う理由
・VOCALOID楽曲は基本的にニコニコ動画で聴くことが出来る
・ニコニコ動画で公開されている曲は、にこさうんど等のサイトやその他ソフトウェアを使って比較的簡単にiPodなどに入れられる
・それなら何故CDをわざわざ買うのか
・基本的に一般レーベルからのCD売上は年々落ちている
・収入モデルはライブパフォーマンスに移行しつつある
(参考:坂本龍一、タダになった音楽は再び「ライブ」へ回帰する | スゴモリ)
・なぜプロミュージシャンのCDよりも、VOCALOID同人CDは売れるのか
・曲自体を求めるのではなく、それに並行して得られる付加価値を求めている
・CDケース,ジャケット,ブックレット,円盤全てがある種の「グッズ」
・曲が公開されている状況でiTunes Store販売(KarenT等)しても、付加価値が無いためまず売れない
・つまりCDはグッズ化している。だから買う
・新曲入ってても、大多数はニコ動で有名な曲が入ってないと買わない
・EXIT TUNESさん、MOERさんお仕事お疲れ様です
・USBメモリやらSDカードで販売というのは、試算の結果ではそこまで悪くない
・でもCDをインポートするのと同じように、最終的にはmp3でiPodに入るんだから意味ないよねー
・しかもROM欠損とかあってデータ破損してたとき、本当に元々そうだったのか書き換えたのか分からないし、その辺が面倒
(追記:CDは書き換え出来ないからデータ破損してたらすぐに新品と交換って出来るけど、メモリだと自由に書き換えられるからイチャモンをつけられたら困るよなー的な意味で)
・そう考えるとやっぱりCDのままでいい
インターネットモデル特有の潜在意識
・ニコニコ動画で公開されている楽曲は「誰でも無料で」聴ける
・自分が買ってきたCDは「自分だけが(買った人が)」聴ける
・しかし、買ってきたCDを不法アップロードされる
・結局「誰でも無料で」聴けるんなら、買った私は損だ。という考え
・買わない
・「自分のものになった」という優越感が必要
・紙質にこだわったブックレット等の付加価値は、ネット上で同じように共有出来ないため購買意識が強い
・企業の皆さん、ユーザーからアイデアを募集すること=CGMだと思ってますよね
・あとお前らとりあえずCGMって言っておけば、クオリティ低い企画出しても「CGMですから(キリッ」って言えると思ってるだろ
・そもそも企業が一枚噛んでる時点でCGM(消費者生成メディア)じゃないよね
音楽をカテゴライズするのは悪いことか
・カテゴリ分けするのってdisられることなのかね
・そもそもなんでカテゴリで分けるか
・莫大な数が存在する音楽を全て聴くことは不可能
・すべて聴けないなら、自分が好きそうな雰囲気の曲を重点的に聴くしか無い
・そこでカテゴリ分けですよ
・ロックとクラシックを同じカテゴリって言う人はいないだろう
・じゃあテクノポップとテクノとエレクトロとファンクの違いは?
・えっ
・ジャンルに詳しい、いわゆる評論家がいなくなった
・ネットの発達で、誰でも評論まがいのことが出来るようになったから
・そもそも評論家って、基本的に世間から批判しかされない
・今じゃ音楽雑誌の片隅にしか存在してないよね
・作曲した人がジャンルを付ければいんだけど、作ってる側も最近はジャンル分からない
・そして評論家まがいの人が、間違ったタグを付ける
・やっぱ好きな曲を見つけるためにはカテゴリ分けは要るよ
・玉石混淆のVOCALOID楽曲には尚更だろうに
・こういう音楽知識もった評論出来る人いたら面白いのにね
・もっと良いところ悪いところをどんどん指摘したら世界が広がるのに
はてなブックマークから追記
・部屋に飾りたいからCD買う
・気に入った曲はモノとして手元に置いておかないと気が済まないから買う
・いい曲は物理媒体で欲しい
・未発表曲を含むCDだと、それも含めて集める
・ボカロPへの応援という意味もある
・付加価値しか買えなくなってるとも言える。なのでCDを買ったって楽曲にお金を払う意識はないという見方もある
・購買者がアーティストにコミットする機会があまりない
・同人CDは買わないとすぐ廃盤になるので急いで買うところがあると思うんだけど
・聴けなかったジャンルを聴けるようになる過程がむしろ楽しかったり
あと、サンマルクカフェは椅子がすごく良いです。